【講義】10:00~11:00
野球選手の腰痛-知っておきたい特徴と傾向-
野球選手では肩・肘関節障害に加え、腰部障害(以下、腰痛)も高頻度に生じます。腰痛はあくまで“症状”であり、その背景にある病態と力学的メカニズムを正しく捉えることが、予防や良質なコンディショニングを実現する上で不可欠です。本講演では、野球選手に特徴的な腰痛の病態別の特徴と評価ポイントを整理し、最新のエビデンスに基づく知見について解説します。
〈参考文献〉
1. 金岡恒治, 成田崇矢. 腰痛のプライマリ・ケア, 文光堂, 2018.
2. 西良浩一 編. 極めるアスリートの腰痛, 文光堂, 2018.
3. 西良浩一 編. 非特異的腰痛の解体新書, 文光堂, 2023.
4. 西良浩一 特別編集. 謎の腰痛-診ている選手が陥ったときにすべきこと, 臨床スポーツ医学, 42(11), 文光堂, 2025.
講師

〈講師紹介〉
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了。専門分野はスポーツ整形外科学、スポーツ医科学。横浜市スポーツ医科学センターリハビリテーション科、一般・スポーツ整形外科、早稲田大学スポーツ科学研究センター招聘研究員などを経て現職。これまで発育期野球選手から社会人野球トップ選手、プロ野球選手までのリハビリテーション、リコンディショニング、コンディショニングに従事してきた。現場で生じる課題や疑問を科学的に検証し、得られた知見を対象者やアントラージュへ還元することを重視し、臨床・研究・教育に取り組んでいる。著書(分担執筆)に『運動療法筋電図鑑 ー深部筋までとらえる効果的なエクササイズー 』(文光堂)など。研究業績等の詳細はresearchmapを参照。
【講義】11:10~12:10
ハムストリング肉ばなれのリコンディショニングと予防トレーニング
ハムストリング肉ばなれは、多くのスポーツで好発し、発生頻度の高さ、治癒までの期間の長さ、再発の多さなどから厄介なケガとして、選手・スタッフを悩ませている。
本セミナーでは、病態・危険因子などのハムストリング肉ばなれの基本と野球におけるハムストリング肉ばなれの学術的知見を確認し、一般的なリコンディショニングとその課題を説明する。
そのうえで、文脈を考慮した能力獲得の必要性と文脈を考慮した予防トレーニングの発想・実装イメージを紹介する。
〈参考文献〉
1. 廣重陽介, 加藤基, 武井隼児.慢性期の肉ばなれに対するリハビリテーション ハムストリング-陸上短距離.臨床スポーツ医学 42(2):172-177.2025.
2. 加藤 基, 廣重 陽介.陸上競技のコンディショニング—特集 アスリートのコンディショニングへの取り組み.体育の科学74(10):653-659.2024.
3. 山崎 哲也 (監), 坂田 淳, 橘内 基純 (編).トータルアスリートサポート−院内リハビリテーションから現場でのコンディショニングまで−.東京:メジカルビュー.2023.
4. Camp CL, JS Dines, JP van der List, S Conte, J Conway, DW Altchek, SH Coleman, AD Pearle. Summative Report on Time Out of Play for Major and Minor League Baseball: An Analysis of 49,955 Injuries From 2011 Through 2016. Am J Sports Med.46(7): 1727-1732. 2017.
5. Ahmad CS, RW Dick, E Snell, ND Kenney, FC Curriero, K Pollack, JP Albright, BR Mandelbaum. Major and Minor League Baseball Hamstring Injuries: Epidemiologic Findings From the Major League Baseball Injury Surveillance System. Am J Sports Med. 42(6): 1464-70. 2014.
講師

〈講師紹介〉
主に陸上競技の現場でアスレティックトレーナーとして活動しており、リコンディショニングやトレーニング指導を担当している。球技選手に対するスプリントトレーニングも行っている。主な研究テーマは、ハムストリング肉ばなれのリコンディショニングや予防、陸上競技の安全管理など。
【講義】13:10~14:10
野球選手における投球障害の予防トレーニング
野球に携わるAT、S&C、そして指導者にとって、投球パフォーマンスを向上させることは重要であります。一方で、スポーツ科学の発達によりパフォーマンスは向上している反面、肩肘へのストレスは増大しているため、投球障害を予防することは非常に難題でもあります。そこで、本セミナーでは、野球における疫学から予防の重要性を説きつつ、投球のバイオメカニクスと機能解剖、そして身体機能の関係を紐解いた上で、投球障害の予防として有効なトレーニングやコンディショニング方法を紹介します。
1. Matthew Posner, Kenneth L. Cameron.Epidemiology of Major League Baseball Injuries.Am J Sports Med.39:1675-1691.2011
2. 佐々木理博.野球における傷害調査.日本プロ野球協会トレーナー研究会.54.2015
3. Glenn S. Fleisig, James R. Andrews, Charles J. Dillman, Rafael F. Escamilla.Kinetics of Baseball Pitching with Implications About Injury Mechanisms.Am J Sports Med
:23(2):233-9.1995
4. Masaaki Tsuruike, Yohei Mukaihara, Todd S. Ellenbecker.Can the Scapular Dyskinesis Test be Associated with Throwing
Related Injuries During the Course of Collegiate Baseball Seasons?: International Journal of Sports Physical Therapy .17(4).2022
講師

〈講師紹介〉
早稲田大学大学院修了。パフォーマンス向上や投球障害予防のコンディショニングを中心に、野球やソフトボールのトレーナーを従事。2011年から福岡ソフトバンクホークスにおいて、選手のリハビリやケア、コンディショニングを担当、トレーナー・コンディショニング統括を歴任。退団後、パーソナルジムや治療院を開業、2024年から駿河台大学スポーツ科学部准教授。
【講義】14:20~15:20
パネルディスカッション「野球における傷害予防①」
パネリスト
阿部 安浩 CSCS, 横浜ベイスターズ
大宜見 諒 福岡ソフトバンクホークス
鳥井田 淳 千葉ロッテマリーンズ
水谷 隼大 中日ドラゴンズ
見邨 直人 CSCS, 広島東洋カープ
座長
平野 元章 プロ野球S&C研究会副代表
谷中 拓哉 CSCS, 横浜商科大学
【講義】15:35~16:35
パネルディスカッション「野球における傷害予防②」
上記8名にご登壇いただきます。
【懇親会】17:00~19:00
セミナー終了後、参加者間の交流を深めていただくため、懇親会を企画しています(別途お申し込みが必要です)。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
【日時・会場】
1月24日(土)17:00~19:00
東洋大学 赤羽台キャンパス WELLB学生食堂
| 日時 | 2026年1月24日(土) 10:00~16:35 (受付時間9:30~) |
|---|---|
| 会場 | 東洋大学 赤羽台キャンパス 東京都北区赤羽台1-7-11※MAP 電車でのアクセス: JR「赤羽駅(西口)」 徒歩8分 東京メトロ南北線/埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅(2番出口)」 徒歩12分 ※本施設の駐車場・駐輪場は利用できません。公共交通機関もしくは周辺のコインパーキングをご利用ください。 |
| 受講料 (税込) | 【セミナーのみ】 会員:8,250円/一般:16,500円 【セミナー+懇親会】 会員:13,750円/一般:22,000円 ・受講料のお支払いは、「クレジットカード」又は「PayPay」から選択できます。 ・決済が完了した時点でセミナー申込受付が完了となります。 |
| 定員 | 150名(定員に達し次第締め切ります) |
| CEU | 0.5(カテゴリーA) ※欠席・遅刻・早退・途中退席があった場合、CEUは付与されません。 |
| 申込締切 | 2026年1月23日(金)15:00まで |
| 持ち物 | ・筆記用具 ・飲み物 |
| キャンセル ポリシー | 【キャンセルに伴う返金について】 開催7日前(1月18日(日))までにご連絡が確認できた場合・・・お申込み時の決済先に全額返金いたします。 開催6日前(1月19日(月))以降にご連絡が確認できた場合・・・返金はありません。【開催中止の場合】 以下の理由により開催中止となった場合、セミナー受講料は全額返金いたします。 なお、返金の対象は決済済みのセミナー受講料のみとなります。 a.悪天候、天災地変、その他の自然現象 b.交通機関など、セミナー実施に不可欠な組織、団体、個人のストライキ c.セミナー実施に影響を及ぼす新法令の発令および公官庁の命令 d.施設、機材の異常など、安全かつ円滑にセミナーを実施することが困難と判断される場合 e.伝染性感染症の蔓延 f.その他、不可抗力により主催者がセミナー実施が困難と判断した場合 |
| その他 | ・当日の案内等に関する詳細は、お申込み後にマイページ→活動履歴→案内をご確認ください。 ・本イベント開催中に、主催者が撮影した写真・動画等を、NSCAジャパンが運営するメディア媒体(SNSおよびウェブサイト等)で公開する場合があります。 あらかじめご了承ください。 |





