トレ検 体力トレーニング検定 トレーニングという教養。 トレ検 体力トレーニング検定 トレーニングという教養。

NSCA JAPAN NATIONAL STRENGTH AND

Introduction

トレ検®について

体力トレーニング検定®(トレ検®)は、NSCAジャパンが認定する高校・大学生、トレーニング愛好家、アスリート、コーチ、部活動の顧問向けの「体力トレーニングに関する知識レベル認定」制度です。

トレ検®には、以下の3つの区分があります

  • 体力トレーニング検定®

    1級

    プロフェッショナルレベル

    ご自身や身近な方のために必要なトレーニングの知識としては、集大成といえるでしょう。1級を合格できる知識を得たら、あなたは周りからは“トレーニングの先生”のような存在になっていることでしょう。スポーツや健康に関わるお仕事に従事されている方なら、トレーニングに関する知識が説得力を生み、お客様からの信頼アップにもつながるでしょう。

  • 体力トレーニング検定®

    2級

    アドバンスレベル

    コーチや部活動の顧問でトレーニングについても専門的に学びたい方や、体育・スポーツ系の高校生や大学生等で、トレーニングの基本は理解し、さらに発展を目指したい方におすすめです。ご友人を誘って一緒にトレーニングを楽しみたい方もぜひチャレンジしてみましょう。

  • 体力トレーニング検定®

    3級

    ベーシックレベル

    高校や大学の部活でトレーニングを始めた学生や、フィットネスクラブでトレーニングを始めた方、自分なりにトレーニングを続けてきて、その知識を確認してみたいという方におすすめな、最もベーシックな内容です。

検定の実施について

トレ検®は、「団体受検」および「個人受検」にて実施されます。「団体受検」は主に学校単位での申込みとなりますが、「個人受検」については、どなたでも申し込むことができます。本NPO法人の定めるところにより、各級の問題集に準拠した問題を50問出題し、マークシート形式(4択)で解答いただきます。40問以上正解を「合格」とし、認定します。検定時間は40分です。問題集に書かれている内容を中心に出題されます。問題だけでなく解説をよく読み、問題から得られる知識を理解することで、正しい答えを選択できるような問題になっており、合格者には、認定証を発行します。本NPO法人は皆さんの体力トレーニングに対する関心にお応えし、基礎的な知識から専門的な知識へと、ステップアップするお手伝いをしています。皆さんの知識レベルに合わせて、どうぞトレ検®にチャレンジしてみてください。

検定の実施について 検定の実施について

トレ検®の背景

  • 科学技術の進歩や経済の発展によって、我々を取り巻く環境はますます便利になる一方ですが、皮肉なことにそれが我々の身体活動を奪う結果となっていることに、皆様はお気付きでしょうか。特に子供を取り巻く環境は激変しており、外遊びがほとんどであった数十年前と比べると、パソコンやゲーム機器を中心とした室内遊びが主流になっていることは周知のことと思います。問題はこのような生活様式の変化が慢性的な運動不足を招くだけでなく、子供たちの身体能力の発達を阻害する結果になっているということです。

    様々な運動や筋力トレーニングは、子供たちの健康増進や身体能力の向上に効果があるのはもちろんのこと生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防、あるいは、うつ病や認知症予防などにも効果があることが認められています。そのため、現在では医療関係者や介護関係者の間にも、様々な運動や筋力トレーニングが積極的に取り入れられるようになってきました。しかし、誤った情報や知識でトレーニングを行うと、十分な効果を引き出すことができないばかりか、ケガを誘発する可能性が高くなります。したがって、トレーニングに関する正しい知識を身に付けることは、ケガを防止し、トレーニング効果を最大限に引き出すためには必要不可欠となります。

  • 本NPO法人(*)は、ストレングス&コンディショニングの正しい知識と技能を広め、社会に貢献するための団体です。ストレングス&コンディショニングは、アスリートだけではなく、子供から高齢者まで、また健常者も障害者も区別なく、まさに老若男女すべての人に求められるものです。ストレングス&コンディショニングの知識と技能は、今後さらに幅広く社会に貢献できるものだと考えています。そしてこの検定制度、さらにトレ検®問題集に書かれている様々な知識を多くの方々に知っていただくことが、正しいストレングス&コンディショニングの普及の一助になることでしょう。

    (*) 特定非営利活動法人 NSCAジャパンは、アメリカ合衆国コロラド州コロラドスプリングスに本部をもつNSCA(National Strength andConditioning Association)の日本支部で、研究に裏付けられたストレングス&コンディショニングに関する知識を普及させ、子どもから高齢者にいたるすべての人々の健康増進と、アスリートの競技力向上および傷害予防を支援します。
  • トレ検®の背景画像01
  • トレ検®の背景画像01

受検者(合格者)メッセージ

  • 自身の怪我からの早期競技復帰に役立ちました。

    島田 遼兵(硬式野球部)
    横浜市立横浜商業高等学校
    スポーツマネジメント科 3年
    (2019年12月現在)

    私は高校2年生の冬にトレ検®2級に合格しました。
    1年生から行われるスポーツ科学の授業では座学と実技に分かれ、科学的理論に基づいて実技のトレーニングを行っていくため、とても学びやすい環境にあります。本校のトレーニングルームにはストレングスコーチが常駐しており、部活動のサポートだけでなく、スポーツ科学の実技も担当してくれています。
    3級に比べて2級はとても難易度が高かったのですが、私自身2年の夏に肩の怪我を経験したことで、合格することができたと思います。競技復帰に向け、栄養やトレーニング、ケアへの意識が変わり、トレ検®問題集を毎日読むようになりました。その結果、予定より早く競技復帰をすることができ、夏季大会では正捕手として出場することができました。
    今後は大学野球を続け、夢であるプロ野球選手に少しでも近づけるように頑張りたいと思います。

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  • 自分の身体の変化に気づくことができ、部活動にもより集中して取り組めました。

    岡林 優(女子サッカー部)
    徳島県立鳴門渦潮高等学校
    スポーツ科学科 2年
    (2016年3月現在)

    私は平成28年3月にトレ検®3級に合格しました。
    鳴門渦潮高校にはトレーニングセンターがあり、トレーニングマシーンや測定機器などとても充実した環境が整備されています。2年生からは、スポーツ科学に関する専門的な授業を行われますが、体力トレーニング検定®の学習は、振り返りの学習としても非常に役立ちました。テキストは、図解付きの解説もありとてもわかりやすくいものでした。これまでの授業や、トレ検®での運動やトレーニングに関する理論や実習を通して、正しい運動の方向性やトレーニングの目的意識を持つことで、自分の体の変化に気づきを持つことができ、部活動にもより集中して取り組むことができるようになりました。

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  • トレーニングだけではわからなかった、正しい知識を身に着ける機会になりました。

    渡辺智子
    神奈川大学 団体受検 代表
    経営学部国際経営学科 3年
    (2016年2月現在)

    私は3年次の後期にトレ検®3級を受検し合格しました。今まで部活動においてトレーニングを行っていたため、トレーニングに関する知識はある程度身についているつもりでした。しかしいざ勉強してみると知らないことも多く、今回の受験は正しい知識を身に着ける良い機会になりました。正しい知識が身についたことで、ただこなすだけではなく、そのトレーニングの意味なども考えるようになり、日々の練習が新鮮で楽しくなりました。

    神奈川大学では、2015年12月に団体受検での検定が行われ、受検者8名全員合格されました。

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  • トレーニング指導や、NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)の資格取得に向けての足がかりとなりました。

    森田健斗
    愛知東邦大学
    人間学部人間健康学科 3年
    (2015年10月現在)

    私は2年次後期にトレ検®3級を受検し合格しました。初めての受検で戸惑い、緊張がありましたが、全員合格を目標に掲げ、先生や受検をした仲間とともに頑張ることができました。トレ検®は大学の授業で扱った内容と関連しており、自分の知識、理解を深める良い機会になりました。また、クラブ活動での勉強会や大学施設内でのトレーニング指導、NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)の資格取得に向けての一つのステップとして、非常に良いツールになったと思います。

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  • 授業の予習・復習となり、理解を深めることができました。

    宮島裕子
    愛知東邦大学
    人間学部人間健康学科 2年
    (2015年10月現在)

    1年次の春休み期間にトレ検®3級を受け合格しました。1年次には解剖学や生理学を授業で勉強し、今まで学んだことがトレ検®を通してたくさん出てきて復習になりました。解剖学や生理学の基礎的な内容に加えて、1年次の授業では習っていない実践的な内容もあり、新しく覚えることも多くとても新鮮でした。トレ検®で学習したことが、2年次の授業と関連させて考えることができ、“だからこうなるのか”といった発見をしながらより理解を深めることができました。

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導入校メッセージ

  • 授業+トレ検で、スポーツにかかわる職業で活躍する人材を育てています。

    山下 賢美 先生
    横浜市立横浜商業高等学校
    スポーツマネジメント科

    横浜商業高校は、スポーツや健康分野におけるビジネスの振興発展に貢献する人材を育てるために、2014年度(平成26年度)よりスポーツマネジメント科が新設されました。スポーツを「やる(Y)・支える(S)・観る(M)」という活動を通じて、スポーツとそのマネジメントにかかわる能力を育んでいます。
    やりながら学ぶ(Y)授業として、スポーツ科学分野では、本校専属のストレングスコーチに指導をいただきながら、スポーツ科学Ⅰ(体のつくりと働き・心のしくみなどについて基礎的な理論と実技(1年次))・Ⅱ(怪我や疾病の予防、競技力を向上させるための理論と実技(2年次))・Ⅲ(スポーツを主体的に実践するための指導法、理論と実技(3年次))や、スポーツ実技(専門とする種目の競技力向上)を行っています。学習した内容の実践の場として、運動部活動を位置付けています。
    授業で学んだ正しいトレーニングの知識を、検定受検に向けて学びを深めていくことにより、知識の定着・学習意欲向上に成果を上げています。
    2014年度より始まった体力トレーニング検定®に1期生から受検させていただいています。
    今後も、1年生が3級、2年生が2級を受検していき、スポーツマネジメント科で学んだことが資格取得につながり、将来スポーツに関する職業で活躍する人材になるための一助として活用していきたいと考えています。

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  • 生徒同士でのコーチングの質の向上や、正しい知識を得た自信へと繋がります。

    金澤 良 先生
    岩倉高等学校

    岩倉高等学校は、今年で創立120周年を迎える歴史ある校で、平成26年度より共学化され普通科と運輸科の2科体制で1200人を超える生徒数の学校です。普通科総進コースの中にスポーツ選択の生徒がおり、昨年は読売ジャイアンツドラフト6位の巽大介君や陸上競技部でインターハイ出場選手なども輩出しています。
    今回のトレーニング検定実施に当たっては、当初、教員等の勉強会グループ(*)での少人数の受検を検討していましたが、学校内でトレ検受検の募集を行ったところ、さらに〝トレーニングムーブメント〟が起き、運動部の生徒や将来リハビリの仕事を目指す生徒など50人を超える受検者になりました。教員も生徒と一緒に勉強し、同じ緊張感を感じながらの初めての検定はとても新鮮でした。
    トレーニングは正しい知識で行うことが重要なので、トレ検がトレーニング知識の大切さを理解するきっかけになってくれればと考えています。そして、トレ検を通してトレーニングの知識確認ができることで生徒同士のコーチングの質が上がり、また、勉強したことが形になるので生徒達の自信になる点も良いと思っています。
    (*)教育関係者と学生や一般社会人との情報交換を目的とした勉強会グループ「K-HUDDLE」

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  • 中嶋 宏彰 先生

    学習の成果が資格取得になることで、生徒のモチベーションも高まります。

    中嶋 宏彰 先生
    徳島県立鳴門渦潮高校

    鳴門渦潮高校は、平成24年に2つの学校が統合され誕生した高校です。徳島県で唯一のスポーツ専門学科を有し、現在5クラス130名のスポーツ科学科生徒と530人の総合学科からなる学校です。スポーツ科学科では、スポーツの専門教科に加え、等速性筋力装置や呼気ガス分析装置など科学測定機器を使用し、トレーニング効果を数値化し検証しています。
    今回のトレーニング検定の実施にあたっては、生徒のトレーニングに対する知識や技能の習得とスポーツ科学科ならではの資格取得を目指したものです。 生徒は競技力向上を目指し、日々トレーニングを実施していましたが、正しいトレーニングの理解は、必ずしも十分とはいえるものではありませんでした。しかも、トレーニングの教本や資料は高価で、教材として学校で利用するには大変抵抗がありました。しかしこのトレーニング検定問題集は図解や写真で簡潔にまとめられ、しかも運動生理学から栄養学やスポーツ障害など多岐にわたる事柄についてQ&A形式で掲載され、いつでも確認しながら自分で学習することができます。
    また、資格取得もスポーツ分野ではこれといったものがなく、トレーニング理論や実践で学んできたことが将来形になって生かせるものが何かないものかと悩んでいたところ、たまたまNSCAジャパンのトレーニングセミナーが本校で行われることをきっかけに、事務局の方のご支援もありトレーニング検定を実施することができるようになりました。 是非、多くの方にこの制度を知っていただき、スポーツの学習の成果を形に変わるものとして、また、生徒のモチベーションを高めるために活用できるものであると思います。

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  • 濱部 昇 先生

    写真やイラストがあってわかりやすいので、授業の副教材として活用しています。

    濱部 昇 先生
    早稲田大学高等学院
    アメフト部顧問

    本校ではトレ検問題集を保健体育の副教材として使用しています。
    QA形式になっているので生徒が飽きずに読みすすめられるところや、写真やイラストがあって部位や動作が分かりやすいところが良いと感じています。また、期末試験問題の材料としても使用できるので助かっています。
    「検定」は、部活動の顧問の先生や、部の中心的な生徒に受検してもらい、合格者には、トレーニングルーム利用時の監督的な役割を担ってもらうことを考えています。

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